◆聖なる場所
昔の写真を整理しています。
アンコールワットの朝日の輝きは
とっても神々しかったなぁ。
でも...
この美しく撮れた写真には写っていないけれど、
周りにはたくさんの観光客がいました。
皆静かに見守っていたものの
写真が醸し出す厳かな雰囲気とは裏腹に、
たくさんの人の気配やシャッター音が
そこにはありました。
この写真の風景は
観光パンフレットやネットで
いくらでも見られるのに、
敢えて行って
同じ景色を写真に収める行為はなんなんでしょうね。
私も例に漏れず
一生懸命何十枚も
デジカメの液晶画面を見ながら
写真を撮ってました。
人が写り込まない位置を探して、
まるでそこには自分だけしかおらず
その太陽を独占しているかのような
写真を撮るために。
「人は確認作業で動く」
「人は知っているモノを買う」
と言えるでしょう。
旅行が良い例だと思います。
グランドキャニオンしかり、
万里の長城しかり…
僕らが旅行をする時は、テレビやネットやパンフレットで、すでに(ほぼ)知っている場所に《お金を払って》行きます。
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先日このブログ記事を読んで、
この部分に妙に納得しました。
私は敢えてパンフレット通りの写真を、
確認作業で撮りたかったのですね。
今ならもっと
日の出をこの目で見つめて堪能できそうです。
写真は1枚もいらないかもしれません。いや、
でもこうして思い出すために
1枚だけは撮りましょうか。
それは別に人が写り込んでても
多少ボケてても気にしません。
むしろそんな写真の方が
その時の状況を鮮明に思い出すかもしれませんね。
皆さんの旅と写真の関係はどんなものですか?